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「やることリスト」を190件から20件に減らした話——戦略の墓場をたたむ

方針を変えるたびに増えた未着手タスクが190件まで膨らみ、リストが機能しなくなっていました。私たちが実際に行った棚卸しの判断基準と、二度と溜めないための「ドキュメントとタスクのすみ分け」を紹介します。

私たちのタスク管理(GitHub の Issue)は、気づけば未着手が190件まで溜まり、開くのが億劫な“墓場”になっていました。

原因ははっきりしていました。事業の方針を検討するたびに、その戦略ドキュメントを丸ごとタスク化していたのです。方針はどんどん上書きされるのに、タスクだけが残り続ける。半年前に立てた別方向の計画が、大量に居座っていました。

この記事は、その190件を20件まで減らした棚卸しの記録と、二度と溜めないための線引きの話です。

🪦「戦略の墓場」はなぜ生まれるか

棚卸しの前に実態を確認すると、190件のうち大半が数か月前の作成日のまま一度も更新されていませんでした。IPOや海外拠点といった当時の壮大な計画から、今はやらないと決めた領域まで、すでに現行方針で上書き済みのタスクが積み重なっていたのです。

戦略は生き物で、頻繁に更新されます。ところがタスクは「作ったら残る」性質を持つ。この非対称が、放置された未着手タスクの山=墓場を生みます。

🔍判断基準: 現行方針で「上書き済み」かを実測する

クローズするかどうかは、印象ではなく事実で決めました。各タスクを、今の事業方針や「やらないこと」リストと突き合わせ、現行の意思決定で置き換わっているものは閉じる。逆に、いま実際に動いている領域のものは残す。

大事なのは、クローズは「取り消せる」操作だということです。方針がまた変われば開き直せる。可逆な操作だからこそ、迷ったら思い切って閉じられます。結果として190件は20件まで減り、リストは「今やること」だけが残りました。

🗂️再発防止: ドキュメントとタスクのすみ分け

そして、二度と墓場を作らないために境界を明文化しました。

  • ドキュメントに書くもの: 戦略・ロードマップ・多年計画・意思決定の記録。上書きや廃止で綺麗に更新できるもの。
  • タスク(Issue)にするもの: 近日中に着手する、具体的で完了条件がはっきりした作業だけ。「いつかやりたい」構想は入れない。

このルールを入れてから、戦略ドキュメントをまるごとタスク化するのをやめました。タスクは「今やる」の印であって、構想の保管庫ではない——そう決めるだけで、リストは信頼できる状態を保てます。

🧭まとめ: リストは「捨てられる」から機能する

タスクリストが機能しなくなる原因は、たいてい多すぎることです。増やす工夫より、定期的に捨てる仕組みのほうが効きます。私たちは、一定期間触られていないタスクを棚卸し候補として自動で拾い上げ、上書き済みのものは閉じる、という運用を週次に組み込みました。

もしあなたのバックログが開くのも憂鬱な状態なら、まずは古い塊を思い切って閉じてみてください。可逆な操作です。身軽になったリストは、また信頼できる道具に戻ります。

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