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サイトの更新は誰が当てる?—保守3つの選択肢

WordPressサイトの「更新は誰が当てるのか」は、放置されがちな問いです。放っておくと脆弱性が積もる——保守契約・自社担当・都度依頼という3つの選択肢の考え方を、受託の実務から整理しました。

サイトは、作って終わりではありません。「更新は誰が当てるのか」を決めていないサイトは、静かに危うくなっていきます。

WordPressのようなCMSは、本体もプラグインも、定期的に更新が出ます。 その中には、見つかった脆弱性をふさぐための修正が含まれます。

問題は、その更新を「誰が当てるのか」が、意外と決まっていないことです。 作った人? 社内の誰か? それとも、気づいた人が都度?――ここが曖昧なまま放置されるサイトを、私たちは何度も見てきました。

私たちは社長1名とAI(COO役)だけの会社で、複数の中小企業さま向けにWordPressサイトを受託運用しています。 この記事では、更新を「誰が当てるか」の三つの選択肢と、その選び方を、受託の実務から整理します。

🕳️放置されたサイトに、起きること

更新が止まったサイトは、時間とともにリスクが積もる。攻撃者は、古さを狙ってきます。

更新が止まったサイトは、少しずつ危うくなります。 古いバージョンには、すでに公になった弱点が残ったままになる。 攻撃者は、その「直っていない古さ」を狙います。新しく凝った手口より、放置された古さのほうが、ずっと入りやすいからです。

WordPressは、公式に本体やプラグインの更新のしくみを用意しています。裏を返せば、更新が前提の作りだということです。 動いているから大丈夫、ではない。動いているサイトほど、止まった更新に気づきにくい。

こわいのは、放置の代償が一度に来ることです。 改ざんされる。表示が乗っ取られる。最悪、訪問者にまで被害が及ぶ。 そうなってから直すコストは、日々こつこつ更新するコストとは、桁が違います。 だから、後回しにされがちなこの問いを、私たちは最初に置くようにしています。

🔑「誰が当てるのか」を、最初に決めておく

技術より前に、責任の所在の問題。ここが空白だと、更新は誰のタスクにもならない。

更新が止まる原因は、たいてい技術ではありません。誰の仕事なのかが決まっていない――これに尽きます。作った側は「先方が触るだろう」と思い、 お客さま側は「作った人がやってくれるはず」と思う。その隙間で、更新は宙に浮きます。

だから私たちは、サイトを受ける段階で、この問いを欠かさずテーブルに乗せます。 「本体やプラグインの更新は、これから誰が当てますか」と。 地味な確認ですが、ここを空白のまま進めると、半年後に誰も面倒を見ないサイトができあがる。

大事なのは、正解を一つに決めることではありません。 選択肢はいくつかあって、それぞれに向き不向きがある。 お客さまの体制に合った形を選び、「これは、あなたの仕事です」とはっきりさせること。それが第一歩です。

🗂️選択肢は、大きく三つ

保守契約で任せる/社内で担当を置く/必要なときだけ都度依頼する。この三択です。

更新を誰が当てるか。実務で選ばれるのは、だいたい三つのどれかです。

一つめは、保守契約で制作側に任せる形。更新も監視もまとめて外に預けます。 手は離れますが、その分の費用が継続的にかかる。 安心を、月々のコストで買う選択です。

二つめは、社内に担当を置く形。社員の誰かが、更新の当番になります。 費用は抑えられますが、その人に知識と時間が要る。 担当が代わったときに引き継げるかも、あわせて考える必要があります。

三つめは、必要なときだけ都度依頼する形。ふだんは放っておき、何かあれば制作側に頼む。 一見いちばん安く見えますが、 「気づいたとき」に頼るぶん、気づかなければ放置される――という弱点を抱えます。

⚖️三つを、何で選ぶか

社内に触れる人がいるか。サイトが止まると事業にどれだけ響くか。この二つで、だいたい決まります。

どれを選ぶかは、二つの問いで、たいてい絞れます。

一つめは、社内に、サイトを触れる人がいるか。いるなら社内担当も現実的です。いないのに社内担当にすると、名ばかりの当番になって、結局は放置に逆戻りします。

二つめは、サイトが止まると、事業にどれだけ響くか。予約や問い合わせの入り口になっているサイトなら、止まった時間がそのまま損失になる。 その場合は、都度依頼のような「気づいてから動く」形は、リスクが大きすぎます。保守契約に寄せたほうが安全です。

逆に、更新頻度が低く、止まっても実害が小さい紹介ページのようなサイトなら、 都度依頼でも十分回ることがある。 大事なのは、身の丈に合わない選択をしないことです。 高すぎる保守も、無理な社内担当も、どちらも続かなければ意味がありません。

🚧私たちが受託でやっていること

どの形を選んでも、「誰が・いつ・何を見るか」を一枚に書いて渡す。曖昧さを残さない。

私たちが受託で徹底しているのは、選んだ形を曖昧なままにしないことです。保守なのか、社内担当なのか、都度依頼なのか。 どれを選んだかを、はっきり文字にして共有します。

そのうえで、「誰が・どれくらいの頻度で・何を見るのか」を一枚にまとめて渡します。 更新の当番が誰で、どこを確認して、困ったらどこに連絡するのか。 これがあると、担当が代わっても、更新が宙に浮きにくくなる。

私たち自身は、AIを実務のパートナーにして小さく回している会社です。 だからこそ、「人が忘れても回る形」にしておくことの大切さを、身にしみて感じています。更新も同じで、意志ではなく仕組みで守るほうが続く。 受託でも、その考え方を持ち込んでいます。

まとめ — 空白を、埋めることから

正解の形は一つではない。でも「誰も担当していない」だけは、避けたい。

まとめます。サイトの更新を誰が当てるか。選択肢は、保守契約・社内担当・都度依頼の三つ。 社内に触れる人がいるか、止まると事業にどれだけ響くか――この二つで選べます。

どれが正解、という話ではありません。避けたいのはただ一つ、「誰も担当していない」という空白です。

もし今、自社サイトの更新を誰が当てているか、すぐに答えられなかったなら―― まずはそこを、はっきりさせてみてください。 名前が一つ決まるだけで、放置サイトになる未来は、ぐっと遠のきます。

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