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WordPress月額保守で何をしているか

WordPressの月額保守で毎月なにをしているのか。更新の確認・バックアップ・死活監視・軽微な修正——発注側が中身を見極めるための判断材料として、一人会社のWP受託の実務から開示します。

「月額の保守って、結局なにをしてくれているの?」——この質問に、正直に答えます。

うちは社長 1 名と AI(COO 役の Claude Code)だけの一人会社で、 WordPress サイトの制作と保守を複数社ぶん引き受けています。

保守は、平時ほど何をしているのか見えにくい仕事です。 サイトが普通に動いているとき、外からは「何もしていない」ように見える。 でも、その「普通に動いている」を保つために毎月やっていることが、いくつもあります。

発注する側が中身を判断できるように、私たちが月額保守でやっていることを開示します。 発注を検討している方の、値踏みの材料になればと思います。

🗓月額保守で、結局なにを払っているのか

保守費は「直す作業」への対価というより、「壊れないように見張り、壊れたときに戻せる状態」への対価です。

月額保守と聞くと、「毎月なにか作業してもらえる」と思われがちです。 でも実態は少し違います。大半の月は、派手な作業はありません。 保守の本体は、いつ壊れても戻せる状態を維持しておくことにあります。

私たちが月額でやっていることは、ざっくり 4 つに分けられます。 更新の確認、バックアップ、死活監視、そして軽微な修正。 この記事では、この 4 つを順番にほどいていきます。 専門用語はできるだけ避けて、発注側の言葉で書きます。

🔄更新は「当てる」より「壊れないか見る」が本体

更新の怖さは、当てること自体ではなく、当てた拍子に別の場所が崩れることです。だから当てた後の確認までが更新です。

WordPress は本体・テーマ・プラグインが、それぞれ別々に更新されます。 放っておくと、セキュリティの穴が空いたまま古いコードが動き続けます。 だから更新は避けられません。WordPress 本体には軽微な更新を自動で当てる仕組みもありますが(WordPress 公式ドキュメント)、テーマやプラグインまで含めると、任せきりにはできません。

やっかいなのは、更新そのものより更新の副作用です。あるプラグインを新しくしたら、別のプラグインと相性が悪くなって、 フォームが送れなくなる。デザインがずれる。そういうことが起きます。

なので私たちは、更新を当てたら必ず、主要なページと問い合わせフォームが いつも通り動くかを目で確認します。更新は「当てて終わり」ではなく、当てた後に壊れていないか見るところまでが一続きの作業だと考えています。

💾バックアップは「戻せること」まで含めて保守

取ってあるだけのバックアップは、いざというとき役に立たないことがあります。「戻せる」まで確かめて、はじめて保険になります。

バックアップは「取っています」で終わりにしがちですが、 本当に大事なのは、その控えから元に戻せるかです。取ってあっても、いざ戻そうとしたら中身が壊れていた——これでは保険になりません。

私たちは、更新のような何かを触る前には、その直前の状態を控えておきます。 更新で万一おかしくなっても、触る前に戻せるようにしておくためです。 「進む前に、退路を用意する」。地味ですが、これがあるだけで更新に踏み切る心理的なハードルが下がります。

正直に言うと、私たちがバックアップの本当のありがたみを感じるのは、 トラブルが起きた瞬間です。平時は誰にも褒められません。 でも、戻せる状態を用意しておくことこそ、月額保守で払っていただいている中身の芯だと思っています。

👀死活監視と軽微修正 — 平時の見えない仕事

サイトが落ちたことに、お客さんからの電話で気づく。これがいちばん避けたい形です。だから機械に定期で見張らせています。

サイトは、こちらが見ていない時間に落ちます。夜中でも、休日でも。 人が毎日はりつくのは続かないので、機械に定期的に見張らせて、異常があったときだけ人に上げる形にしています。私たちは自社の運営そのものを AI に任せているので、 「機械が定期で見て、変なときだけ知らせる」という発想は日常の道具になっています。

軽微な修正も、月額の中に含めています。 文言の直し、営業時間の変更、画像の差し替え。ひとつひとつは小さいけれど、 こういう「ちょっと直したい」がすぐ頼める相手がいるかどうかで、 サイトの鮮度は大きく変わります。逆に、頼む先がないと、 古い情報がずっと載りっぱなしになりがちです。

🧭発注する前に、確認したいこと

保守を頼むときは、金額より先に「なにが含まれ、なにが含まれないか」を聞くのがいちばん効きます。

保守の見積もりを比べるとき、金額だけを横に並べても中身は分かりません。 代わりに、次のことを聞いてみてください。

バックアップは「取るだけ」か、戻せるところまで面倒を見るのか。更新は当てて終わりか、当てた後の確認まで入るのか。 サイトが落ちたとき、誰がどう気づく仕組みになっているのか。 軽微な修正はどこまで月額に含まれ、どこから別料金なのか。

保守は、平時に見えない仕事です。だからこそ、契約する前に 「見えない部分になにが含まれているか」を言葉にしてもらうこと。 それが、あとで「思っていたのと違う」を防ぐ、いちばんの近道だと思います。

あなたのサイトの保守は、いま「なにをしてくれている」か、言葉にできますか。 できないなら——一度、中身を聞いてみるところから始めてみてください。

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